平昌冬季オリンピック 氷上競技 「氷は全て同じなのか?」

競技によって異なるリンクの氷質

聯合ニュース 2017年10月13日

2018平昌冬季オリンピックで行われる氷上競技

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  • フィギュアスケート
  • ショートトラックスケート
  • スピードスケート
  • アイスホッケー
  • カーリング

  • 同じ氷上競技でも競技場は違う。

    フィギュアとショートトラックは江陵アイスアリーナで行われる。しかし、スピードスケートは江陵スピードスケート競技場、カーリングは江陵カーリングセンター、アイスホッケーは江陵ホッケーセンターと関東ホッケーセンターでそれぞれ開かれる。

    競技場が異なるのは競技によって氷質に雲泥の差があるから。その競技に必要な最高の氷質を維持するために科学が隠れている。

    カーリングは 繊細な氷質

    氷質に最も敏感な競技は「氷のチェス」と呼ばれるカーリングある。

    カーリング場は氷質の繊細さが命。カーリングは氷の上での速度で勝負するスピードスケート、ショートトラック、芸術性を要するフィギュアスケートとは異なり、氷をブルームで拭き取ってストーンが通過する道を作る方法で競技するからである。

    氷の状態によってストーンのスライド方向と速度、距離、反りなどが鋭敏に変わる。

    平昌五輪でカーリング競技が行われる江陵カーリングセンターが他の氷上種目の競技場よりも温度と湿度を徹底的に管理しなければならない。

    カーリングセンターの室内温度を12度、氷の温度を零下4度にすれば均等な最高氷質を維持することが可能だという。

    氷に影響を与える湿度も重要だ。湿度が高いとカーリングシートの表面に付着している凹凸形の微細な氷の粒「ペブル」(Pebble)が溶けてしまうからだ。カーリング選手は、まさにこのペブルを拭いてストーンの動きを作る。

    他の競技場は、通常40〜50%の湿度を維持する一方、カーリング競技場は35%とやや低く湿度を設定する。

    カーリングは試合開始前に水をかけてペブルを作成し、選手はストーンと氷の間の「摩擦係数」を用いて石を最適の場所に位置させるための戦略を練る。

    氷床に形成された数万個のペブルの上を通過するストーンとペブル間の摩擦力をどのように調整するかが勝負のカギだ。

    ペブルの有無の差が大きいため、ブルームを利用して掃くようにスイープし氷上の微細な氷のかけらを除去しストーンが通過する平坦な道を作る。

    また、スイープはペブルを除去するだけでなく、氷の温度を高め、摩擦係数の変化を与えてストーンの移動距離と速度を調節する。

    氷を作る技術と最高の状態を維持する技術、ペブルの上の道を出す技術全てに高度な科学の秘密がある。

    リンクを作るために10日必要 フィギュア、ショートトラック、スピードスケート

    フィギュアスケートとショートトラック、スピードスケートはカーリングに比べれば氷質の精細性は落ちるが、だからといって単純ではない。スケートリンクの氷は「時間との戦い」だ。

    氷を作るために使う水は弱酸性(PH 5〜6)でなければならない。アルカリ性が強いと氷に酸素が増え凍った時に空気層が出来て氷が濁って熱伝達も難しいくなるためだ。

    氷を作るために必要な水は90トン。一気に水を凍らせるのではなく、氷の層を重ねる積層方式で凍らせる。

    フィギュア用の氷の厚さは5㎝だ。一度水をまいて出来る氷の厚さは0.2㎜。5㎝の厚さを作成するには、200回の作業を繰り返す必要がある。

    24時間作業をしても、一日に1㎝の厚さの氷しか作れないため、大会準備には10日間かかる。

    氷が7〜8㎜程度になるとグレーの特殊塗料を塗る。フィギュアスケートのリンクが「銀盤」と呼ばれるのはこのため。氷の厚さが1㎝になると、大会のロゴを描いて入れる。

    ショートトラックの氷は氷点下7度、フィギュアスケートの氷はマイナス3〜4度を維持しなければならない。

    平昌オリンピック開催中フィギュアスケートとショートトラックは日付を変えて交互に開催するため江陵アイスアリーナの氷の責任を負う技術者「アイステクニシャン」は日々氷質を変える魔法をかける。

    またフィギュアスケート、ショートトラック、スピードスケート、アイスホッケーの試合中に行われる整氷作業もスケートの刃で削られた氷、照明や室温で溶けた氷を元の状態に回復させ、最高の氷の状態を維持するために不可欠だ。